Photo Gallery  白ひげの滝〜北海道美瑛町
美瑛川にかかるブルーリバー橋からの眺め。地層のすき間から流れ落ちる様子が分かる。この橋は、十勝岳噴火の際の避難用として造られた
川原に下りると、滝の大きさと水の美しさをあらためて感じる
これは白ひげの滝の隣に流れているが、水源はまったく別で、火山泥流を流すための十勝岳流路工に流れ込んだ水である。つまり自然の滝ではなく、防災施設の副産物である
 白ひげの滝は、美瑛町にあるが、有名な丘のエリアではなく、十勝岳のふもとにある白金温泉の、温泉街のすぐそばにある。

 この滝は、地層のすき間から流れ落ちる、珍しい「潜流瀑(せんりゅうばく)」である。つまり、温泉街の真下の地層を通った伏流水が、崖の途中から流れ落ちて、美瑛川に注いでいるのである。

 また、美瑛川の水は、この滝の少し上流で合流する硫黄沢川(二列目の右の写真)によって、美しいコバルトブルーに染められ、それがこの滝の風景を一層引き立てている。
 このコバルトブルーの色の美しさに魅せられて、多くの写真家がここを訪れている。

 私は15年ほど前から、時々ロープを使って下まで降りて撮影しているが、最初の頃には、降りる時にひどい捻挫をして、1ヶ月間ギブスをはめたこともあった。それだけに、この滝には強い愛着を感じている。

 以前、TVの滝の特集で取材を受けた時に、スタッフの人たちを滝の下に案内したのも、楽しい思い出になっている。
初夏の頃にここで過ごすのは本当に気持がいい。だが、降りるには40mほどのロープが必要だし、急な斜面でケガをしても自己責任である
近くで見ると、想像以上にゴツゴツした岩壁である
硫黄沢川。川床に硫黄の厚い層が付着している。美瑛川はこの川と交わってコバルトブルーに染められる
晩秋の様子。紅葉の盛りの写真はたくさん発表されているので、ちょっと遠慮した
左に同じ。ブルーリバー橋のおかげで、四季を通じて撮影できるのが嬉しい
左に同じ
厳冬期の美瑛川。手前から右上に向かって足跡があり、その主(エゾシカ)が右上に写っている
厳冬期の白ひげの滝。やはりコバルトブルーの色は、この時期が一番冴えて見える
綿帽子のような雪の造形は楽しいが、近づきすぎると、深い落とし穴にはまる危険があるので要注意。
温泉や伏流水のおかげで川が凍結せず、日中でも水蒸気が上がっている
マッシュルームのような雪の帽子。ユーモラスで可愛い
同じ場所を橋の上から撮ったもの
川から橋に向かって強い風が吹き上げる。風に乗って雪が舞い上がってくる
この川の色は、やはり厳冬期が一番美しい。近づくと、予想以上に流れが速い
滝の下流、橋の真下の様子である
水の貌(みずのかたち)」 滝と渓流のフォト・ギャラリー  www.m-kita.com/